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ようこそ!

○勇者の日記
日記形式の物語です。

4月9日

○ネトゲ女


○不幸男と不幸女と幸福女と幸福男
 生まれてきてからずっと不幸だった藤堂俊作は不幸を人に与え続ける小林恵梨と出会った。哀れな不幸男が活躍するコメディーです。

キャラクター紹介

第一話「不幸男と不幸女」

第二話「加速する不幸」

第三話「生きているのが不思議なくらいだ」

第四話「人には譲れない想いがある」

第五話「天使ちゃん捕獲作戦その一」

第六話「天使ちゃん捕獲作戦その二」

第七話「天使ちゃん捕獲作戦その三」

第八話「不幸男街に出るその一」

第九話「不幸男街に出るその二」

第十話「不幸男街に出るその三」

第十一話「不幸男街に出るその四」

第十二話「宝石」

○ニートの華麗なる日常
第一話「再始動」

○お隣は魔王家
大昔、俺の先祖は勇者だった。その先祖は魔王を見事に打ち倒し英雄となった。それから魔王が現れる度に俺の一族は魔王を倒していった。それより何代か前の先祖の代から俺たち一族は魔王を監視する役目を担うようになった。世の中が近代化し、法律が整備されてくると魔王でも無闇に倒すことができなくなったからだ。それに最初の魔王が現れてから近年は魔王の血が薄くなって危険度も段々と薄まってきた。もちろん俺たちの一族もそれは例外ではない。段々と戦う事止め、俺たち一族も普通の生活をするようになった。ただ「魔王が再び覚醒する自体になったら迷わず撃て」その使命だけが俺たち一族に残った。 そして、現在、魔王はお隣さんだ。明治に入って苗字帯刀が許されると魔王の一族は真木性を名乗り、俺たち勇者の一族は志麻性を名乗ることになった。俺は志麻礼音、一応勇者の血を引く者だ。魔王の血を引く俺のお隣りさんは真木可憐。俺の幼馴染みにして俺がもしかしたら撃たなければならない人だ。

プロローグ


○AB! -Angel Player-
エンジェルビーツの二次創作です。ある日、SSSのメンバー野田が何者かに殺られる事件が勃発した。俺たちは犯人をさがす為オペレーションを発動させるがその犯人は意外な人物だった。
第1話「Angel Player」

第2話「野田くん闇討ち人捜索作戦」

第3話「ハーモニクス」

第4話「竹山対策会議」

第5話「奏と拳銃」

第6話「マーボー」


ツイッターもやっております。
http://twitter.com/KAJI0509


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第十二話「宝石」

「……親父だ」
 俊作はしばらくテレビの前で放心していた。死んだはずの親父が生きていたからだ。本当に親父かどうか決まった訳では無いが、俊作は探しに行きたかった。
「恵梨……僕は親父を探しに行きたい」
「行くってどうやって? お金は?」
「お金はないな」
「それに今どこにいるのかも分からないんだよ。どうやって探すの?」
「まあ、そうだよな」
 結局、その日は親父をどうするか結論が出なかった。俊作はもやもやとした気持ちを抱えたまま就寝した。

     ◇

 ジリリリリ、リリリリ……ドカーン。

 次の日、俊作はめざまし時計の爆発音で目が覚めた。若干、髪の毛とシーツが焦げていたので、最悪の目覚めだった。
「なんで目覚ましが爆発するんだ……」
「お兄大変だよ!」
「なんだよ。朝から」
「昨日炊飯器でタイマーセットしたらね」
「玄米にでもなってたのかよ」
「ううん。ご飯がパンになってたのよ」
「はあー。確かにそういう炊飯器もあるけど、うちのは違うだろ」
「いいから早く来て」
 居間に降りると確かに炊飯器の中はパンになっていた。昨日までは普通にご飯が炊けていたのだが、いつの間にうちの炊飯器はパンを作る炊飯器にクラスチャンジしたのだろうか。
「まあ、パンでもいいや。朝ごはんにしよう」
「うん。そうだね」
 もう十数年も不幸と付き合っているので、これくらいのトラブルなどで動揺などしていられなかった。

 ピピピピピピ。

「お兄。携帯うるさいよ」
「うん? 僕?」
「その着信音はお兄でしょう」
「あ、あれ」
 携帯の画面を開いてみたが、着信している様子は無かった。いつもの鳥取砂丘の待ち受け画面が映っていた。それなのに着信音が鳴り止まない。壊れたのかも知らないと思い、俊作は電源を切ろうとした。
「ん……電源切れないぞ」

 ピピピピピピピ。

「うるさい! お兄、早く止めて」
「そ、そんなこと言っても、電源が切れないんだよ」
 段々と音も大きくなって、とても我慢できなくなって俊作は壁に携帯を叩きつけた。俊作の携帯は最後の断末魔の叫びをあげながら、次第に音が小さくなり、沈黙した。
「はあ。はあ。なんなんだ」
「きゃあああ。お兄大変!」
「今度は何ですか?」
「スープをチンしたら、凍っちゃったよ」
「嘘をつけ。そんなとんでも機能付いてるわけがないだろうが」
「ほんとだよ。いいから来てよ」
 恵梨に手を引っ張られて、電子レンジの中を見てみると、確かにコンソメスープが凍っていた。さすがにまだフリーズドライ機能付き電子レンジは開発されて、いなかったはずだが、我が家では実装されていた。俊作が感心していると恵梨が突然怒り出した。
「恵梨もう嫌だ。他の家の子になる」
「おい! 恵梨待て!」
 恵梨は俊作が止めるのをさらりと交わして荷物をまとめて出ていった。なんとなく恵梨が2日に一回は家出しているような気がした。俊作はどうせ飽きたらまた戻ってくるだろうと思って、炊飯器で作ったパンにジャムを塗って、フリーズドライしたスープを齧った。

     ◇

 今日は里奈も天使ちゃんも家に来なかったので、俊作は仕方が無いので一人で学校へと行くことになった。今日は何が起きるかびくびくしながら学校に向かったが、意外と何も無かったので拍子抜けした。
安心して、学校のちょっと前にある自販機でカムカムレモン味のジュースを買おうとした。
「あれ、財布が無い」
 カバンの中も探ってみたが、やはり財布は入ってなかった。どうやらどこかに落としたらしい。
「今日の昼飯代が入ってたのに……」
 俊作は財布を落としたショックでかなりテンションが落ちたが、学校には行かなくてならないので先を進んだ。校門から校舎に入った先で、浮遊感があった。
「え、ええええええええええええええええ!」
 気づいたら、俊作は大きな穴にハマっていた。下にマットが敷いていあったので大事には至らなかったが精神的に痛い。
「ハハハハハハ」
「誰だ!」
「我々は落とし穴同好会だ。落とし穴を極めるために活動している。さあ。見事コンプリートして見せてくれ。ではな。ハハハハハ」
 謎の落とし穴同好会の連中はそう言って、俊作を助けずにどこかに言ってしまった。いつからこの学校にはそんな奇妙な部活ができたのだろうか。
「藤堂君。何してるんですか?」
 意外と深かったので一人で出れそうに無いので困っている所に、里奈が穴の上から顔を出してきた。
「何ってこの穴に住んでいるように見える?」
「見えないけど。助けなくてもいいんですね」
 里奈はそう言って穴から立ち去ろうとした。
「助けてください。里奈様」
「最初からそう言ってください」
「大丈夫?」
 穴の上から里奈が手を差し出してくれた。俊作は里奈の柔らかい手を握って何とか穴の外に脱出することができた。
「助かったよ。ありがとう」
「朝から大変ですね」
「まあ慣れてますよ」

    ◇

「生徒会長だ!」
 里奈と一緒に教室に向かっていると、周りがざわついていた。
「自分たち。おはようさん」
 制服にタイガース帽の生徒会長の神崎翔(かんざきしょう)が小銭を巻きながら、歩いてきた。神崎翔は神崎グループの御曹司で、さまるとりあ市の全てを掌握している。生まれてきた瞬間に金持ちで周りの人間からは、俊作の不幸男の対極の人間として幸福男と呼ばれていた。
「可哀想な貧乏たれ人の方々、ひらってほしいんやけど」
 小銭がパラパラと地面に散らばっていた。天使ちゃんがいたら間違いなく、嬉々として拾うだろうと思ったが、天使ちゃんはいなかった。じっとその姿を見つめている俊作と生徒会長の視線が重なった。一瞬ちらりと見たが、やがて興味を無くしたようで生徒会長は俊作達の前を通り過ぎていった。
「生徒会長、なんて羨ましいんだ。僕もああいった風に生まれたかったよ」
「そうね……」
 俊作は先を進もうとしたら、急に地面が無くなる印象を受けた。その瞬間俊作は地面に吸い込まれた。
「藤堂君!」
「……」
 簡単に説明すると、再び俊作は落とし穴にハマっていた。俊作はこれが僕と生徒会長の差かと思い、泣きそうになっていた。
「一人で出れない……よね?」
「お願いします……」
 俊作は再び、落とし穴から里奈に引き上げてもらって何とか学校まで向かった。

     ◇

「北川さんはお休みですよ」
「北川さん?」
「天使ちゃんのことですよ。藤堂君」
「ああ。そうか」
 俊作はやはり天使ちゃんがいないと不幸が連続するので、ご利益にあやかろうと天使ちゃんの教室に訪れていた。教室の中にはいないようだったので、近くのクラスメイトの女の子に聞いていた所だ。だが、どうやら休みのようだった。
「なんでお休みなの?」
「風邪のようですよ」
「僕、今日どうなるんだよ。ねえクラスメイトの女の子Aさん」
 今日はいつもよりも不幸が多かったので、ちょっと焦ってしまい、俊作は天使ちゃんのクラスメイトの肩を掴んで揺さぶっていた。
「私は知りませんよ。ちょっと放してください」
「痛!」
 俊作は天使ちゃんのクラスメイトにビンタを食らい、床に尻餅を付いていた。里奈に助けを求めようとしたら、里奈はいつの間にか遠く方まで歩いていた。
 その後、俊作は一日中、学校中の落とし穴にハマりまくった。学校のリノリウムの床に落とし穴を作る謎の技術に驚嘆していたのは、さておいて俊作は放課後になるころには心身ともにぼろぼろになっていた。
(天使ちゃん。早く風邪治ってくれ、僕はこのままでは死んでしまう)

     ◇

 放課後、雨が降っていた。朝のごたごたで俊作は、天気予報をチェックしていなかったので傘は持ってきていなかった。
「入っていく?」
「いいかな?」
「いいよ。途中までだけどね」
 お陰さまで、期せずして里奈と相合い傘にて帰ることになった。俊作は密着状態に緊張していた。
「……」
「……」
 里奈も緊張しているようで無言だったが、嫌な感じは全くなかった。
「グルルルルル……」
 校門から出たところで、狂犬病にかかったようなヨダレを垂らした犬が鎮座していた。俊作達は嫌な予感を感じながらもうまくやりすごそうと、静かにその犬を通り過ぎた。
「よかった……」
「いつも、いつも犬に追いかけられる訳がないよな」
「グルルルルルル……ウー!!」
 先ほどから唸っているので、振り返ってみると犬がこちらにものすごいスピードで駆けてきた。
「やっぱりかー!!」
 俊作と里奈は犬から逃げるために傘を閉じて、走った。雨がざんざんと降り注いでいるので、俊作達はずぶ濡れになったが、気にしてはいられなかった。

      ◇

「はあ、はあ、はあ、疲れた」
「な、なんとか巻けたね」
 俊作達は必死に逃げて、咄嗟に軒先に入ってやり過ごした。だだ、雨の中走ったので、俊作と里奈はかなりずぶ濡れになっていた。里奈の制服が濡れて、肌にぴったりと付いてスタイルが強調されているので、俊作は目のやり場に困っていた。
「ねえ。藤堂君。ここからだと私に家が近いから来ない?」
「え? いいの」
「そのままだと風邪引くよ。すぐ近くだから」
「じゃあ。おじゃましようかな」
「うん。私に着いてきて」
 俊作はこんな機会はめったに無いだろうと思って、遠慮せずにご厄介になることにした。里奈のスケスケの制服を見つめながら、十分程歩いた。
 里奈の家は古ぼけたアパートだった。やたらとうるさい音がする階段を上がって、二階まで上がった。
「ちょっと待っててね」
 そう言うと里奈は慌てた様子で部屋の中へと入っていった。俊作はわくわくしながら、待っていた。しばらくするとドアが開いた。
「入っていいよ」
「おじゃまします」
 部屋は1DKでそれほど広くはなかった。噂では一人で住んでいるという話なので、一人で住むには十分な広さだと思った。居室は余計なものは何もない部屋で女の子の部屋とは思えないほど質素だった。ただやたらとでかいぱっちりした目の三本足のヤタガラス君の人形があった。
「シャワー使っていいよ」
「お先にどうぞいや、ここは先にシャワー浴びろよ」
 俊作はレディーファーストでは無いが、ここは男気を見せてみた。
「ふふ、分かった。お先するね。このタオル使ってね」
 なぜか里奈には笑われたが、里奈が先にシャワーを使うことになった。俊作は里奈から借りたヤタガラス君の柄のバスタオルで髪の毛などを拭いた。だいたい拭き終わると、部屋に座って、暇なので周りを見回した。
そこで部屋に大事に飾ってある宝石を見つけた。それほど大きな宝石ではなかったが、不自然に半分欠けていた。俊作は妙に心引かれて手にとって見た。光に透かすとその宝石は不気味に赤く光った。
「これどこかでみたことが……」
「俊ちゃん……思い出したの?」
「え?」
 いつの間にか背後にいた里奈が驚いたような目でこちらを見つめていた。

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第6話「マーボー」

 天使スキルを持っている竹山と天使スキルを持っていない奏の対決が始まった。奏は天使スキルを使っていなくても中々やるようでハーモニクスで分身した竹山を1人、2人と倒していく。やはり元々の地力が違うようだ。天使スキルを持っていようがいまいが竹山は竹山だということだろう。
 しかし、倒しても、倒してもどんどん竹山が沸いてくる。このままでは埒があかない。俺はトランシーバーで他のメンバーと連絡をとることにした。

「Aチームまだかよ。こちらもいつまでも持ちこたえられねえぞ」
「なかなか見つからねえんだよ。あいつどこに隠したんだよ。しかし、どあー。この野郎。邪魔すんな」

 最初に俺は竹山のパソコン捜索に向かっている日向チームに連絡を取った。日向は相変わらずユイと仲がいいようだ。それだけは分かった。

「痛い。痛い。痛いですよー」
「いちゃつくのはいいがさっさと探せよ。じゃあな」
「おい。音無。待―」

全く日向は野球の時もそうだったが肝心なときに役に立たないやつだ。期待した俺が馬鹿だったよ。次に天使エリアに侵入している高松チームと連絡を取った。

「Bチームどうだ? うまくいきそうか?」
「天使エリア侵入に成功したものもパスワードがかけられているようで「Angel Player」が起動しないんだ。すまんがもう少し持ちこたえてくれ」
「ああ。早く頼む。こちらもあまり長くは持ちこたえられそうにない」

 こちらもまだ時間がかかりそうだ。見るとさすがにゆりたちには疲労の色が見える。このままではまずい。やはりあいつがいれば……あいつさえいれば。そんなことを考えているとどこからか地響きのような音が聞こえてきた。この音はあいつがやってきたのだ。

「ゆりっぺええええええ!」

野田が復活してかけつけてくれたのだ。さすが野田は頼りになる。ただの馬鹿じゃない。こいつはいざという時に使える馬鹿なのだ。

「はあああああ。ゴミがああああ!!」

野田は直したのか新しいものをギルドからもらってきたのか分からないが自慢のハルバードを振るって竹山をなぎ倒した。俺はこの世界に来て始めて野田のことがすごいと思った。意外とやるじゃないか。野田。見直したぞ。

「いいぞ! 野田。輝いているぞ!」
「野田くん。その調子よ」
「見ていろ。ゆりっぺ。俺が竹山を全て片付けてやる」
「さすが野田くん。後は任せたわ」

そう言うとゆりは奏たちを集めて俺の方に戻ってきた。

「野田くんが頑張っているうちに朝食にしましょ。いつの間にか朝になっちゃったし」
「私、お弁当作ってきた」

 奏が作ってきた弁当を見るとマーボー豆腐にマーボーごはんにマーボードック、マーボー春雨、マーボー餃子、マーボー入りおにぎりなどなどマーボー豆腐は辛さが5辛くらい選べた。マーボー尽くしだ。それよりもいいのかよ。戦闘中だぞ。まあいいか頼りになる野田くんがなんとかしてくれるだろう。

「頂きます!」
「結構いけるわね。マーボードックも」
「マジかよ。やっぱりマーボー豆腐だろ」
「僕は音無さんが好きなものならなんでも」
「お前らあああ! 少しは加勢しろ!」
「頑張って。野田くん」

にっこり顔で野田に答えるゆりさん。こいつ悪魔だ。

「任せろおおお!」

 野田は勢いがついたようで更に張り切りだした。馬鹿と何とやらは使いようってことだ。不憫でならないな。
30分後、ついに野田は力尽きた。こいつ死にそうになったのこれで何回目だよ。死なないからいいけどさ。そこにゆりのトランシーバーにAチームとBチームから一気に連絡が入った。

「Aチーム。ミッションコンプリートだ。竹山のPCの破壊に成功」
「Bチーム。ミッションの遂行完了だ。これで奏さんの天使スキルは使えるようになったぞ」
「みんな。ご苦労様。さてと」
「あ。あれ。どうしてなんだ。天使スキルが使えない」

竹山は普通の竹山くんになってしまった。ハンドソニックもハーモニクスもディストーションも使えない竹山なんてゴミ同然だ。

「竹山くん。あなたのパソコンは破壊させてもらったわ。観念しなさい!」
「僕のパソコンになんてことをしてくれるんですか? あれはチャーに無理言って作ってもらったハイスペックのパソコンなのに……」
「言うことはそれだけなの? あぁ!!」

ゆりがすごんで拳銃を竹山の口の中に差し込んだ。この女怖すぎる。

「ご。ごめんなさい。許してください。つい間が差して……出来心だったんです」
「はぁぁ。謝れば許してくれるならSSSはいらねえっつうの!」
「ゆ。許してください。もうしませんから」

竹山は涙ながらに懇願しているがゆりの目を見るとどうやら助ける気はないようだ。成仏しろよ。竹山。たぶんこのままだと消えることはないだろうから成仏できないとは思うけど。

「直井くん」
「わかりました」
「君は牛だ。品評会で高値にて取引される誇り高き牛だ。これからは校庭の草を食んで生活するがいい」
「ちょ……。モー」

 直井の催眠術を受けて竹山は四つん這いになるとゆっくりと校庭の方へ歩いていった。竹山はこれから校庭の草を食べて生活するのかと思うと不憫で仕方がない。

「さー。みんな朝食の続きにしましょ」

 ゆりは悪魔的な笑みを浮かべてマーボー入り餃子をほうばっていた。まあ奏の手料理が食べられたからよしとするか。

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第十一話「不幸男街に出るその四」

 待っている間にみんなでドリンクバーを使って、一番誰が変なジュースを作れるか勝負することになった。このファミレスはドリンクバーが有名で百種類ほどのドリンクがあるので、色々な配合ができる。
 じゃんけんをして混ぜる人と飲む人を決めた。
「恵梨からいくね」
「僕が飲むのかよ」
 初めに恵梨がジュースを作って、そのジュースを俊作が飲むことになった。五分ほどした所で恵梨が戻ってきた。
「どーぞ。名付けて底なし沼ソーダだよ」
「……」
 恵梨は恐ろしいほどの濃さの緑のジュースを持ってきた。あまりの濃さに太陽の光も通さないほどだ。それとジュースのサイズが……。
「おい。しかもなんでピッチャーなんだ」
 なぜか恵梨は業務用のピッチャーに汲んできた。
「お兄のいいとこ見てみたい! 一気! 一気!」
 しかも、恵梨は俊作に一気飲みを強要してきた。恵梨は「恵梨がせっかく作ったんだから飲まないわけがないよね」という目線を寄越してきたので、俊作は飲まないわけには行かなかった。
「仕方がないな。分かった。行くぞ……ごく、ごく」
 恵梨のジュースを俊作が飲んでいく内に、顔が赤いではなく段々と緑にというか青くなっていく。体をぷるぷると震わせながらも俊作は何とか飲みきった。
「……う……うぶへええええええ」
 しかし、あまりにまずさに耐え切られず、俊作はトイレに駆け込んだ。
 五分後、真っ青な俊作が戻ってきた。戻ってきたなり、恵梨に吠えた。
「恵梨、殆ど青汁じゃねえか!」
「青汁濃度百二十%とおーい番茶とクリームソーダを混ぜてみました」
「くそ。今度お前の水筒に青汁混ぜてやる」

     ◇

「つぎはあたしなの」
 次は天使ちゃんが作ることになった。天使ちゃんはカフェオレのような色のジュースを作ってきた。それを里奈が飲んだ。
「あれ、意外とおいしいです」
「やくるととここあとみろを混ぜてみたの」
「僕もそれが飲みたかったー!」
 里奈がおいしそうにジュースを飲んでいる姿を見て、俊作はテーブルを揺すりながら悔しがった。

      ◇

「次は僕です」
 次は俊作が作ることになった。ここには古今東西、また製造中止になったジュースもある。入手経路は不明だが、懐かしジュースマニアにとっては嬉しい限りだ。
「懐かしジュース略して懐ジュー詰め合わせだ。もものてんねんすいとちからすいとはちみつれもんを混ぜて見ました」
 そのジュースを恵梨が飲むことになった。恵梨はしばらくジュースを持ち上げて、光に当ててみたり、匂いを嗅いだりしていたが、やることをやってしまったら恐る恐る飲みだした。
「どうだ? 恵梨」
「普通……」
「あっそう」
 俊作は懐かしジュースにこだわりすぎて、普通のジュースを作ってしまったようだ。

     ◇

 最後は里奈が作ることになった。
「私、実はこれやってみたかったんです。シミュレーションはばっちりですよ」
 里奈は殺る気満々だった。意気揚々とドリンクバーまで行くと、すぐに真っ黒なジュースを作って持ってきた。
「名付けてブラック――」
「お待たせしました。大王いかのイカスミスパゲッティのお客様」
「はーい。恵梨でーす」
 店員のああああああさんが料理を運んできた。料理が来たので、混ぜジュースタイムは自然と終了となった。
「私のは誰も飲んでくれないの……」
 里奈のブラックジュースは永遠に封印されることになった。ちなみに配合はコーラ+コーヒー+黒ごまジュースでした。

     ◇

 他の三人の料理は来たが、俊作の料理だけがいくら待ってもなかなか来なかった。三人ともうまそうに料理を頬張っている。
「僕のが来ない」
 仕方が無いので、近くを通ったあああああさんに聞いてみることにした。
「店員さん。僕のが来ないんですけど」
「すいません。今作らせますんで」
「あ……はい」
「作らせます? どういうこと?」
「ど……どうなんだろうね」
 里奈の顔はなぜか引き攣っていた。俊作は楽しみにしているので早く来て欲しいと思っていた。
(これから作るのならまだ時間がかかるだろうから、体調を万全にするためにトイレに行ってこよう)
「僕、トイレ行ってきますー」
「いってらっしゃーい」
 俊作がトイレ行った帰りに厨房から怒鳴り声が、聞こえてきた。
「うぉらああ! このコックがああ! はよ作れや! 俺が怒られたじゃねえかよ!(怒) ああ? いいって。いいって、適当でよお。ほら手伝ってやっから。これいれろよ。これも、これも、これも……」
「……」
(何か聞いてはいけないものを聞いてしまったな)
「大変お待たせいたしました。コックの気まぐれ味付けぱるぷんてランチです」
 席についてしばらく経ってから、俊作のコックの気まぐれ味付けぱるぷんてランチ来た。
一見すると普通そうなランチ見える。ハンバーグにスープとライスにサラダだ。
「うわ。あれ頼む人いるんだ」
「この間……で……病院に……だって」
「嘘?」
 周りから嫌な感じのひそひそ話が聞こえる。
(仮にもお店で出しているメニューなのになにを大げさな……)
「ではいただきます」
 ナイフでハンバーグを切り分け、フォークで口元に運んだ。
「お兄……おいしい?」
「……ん。意外とうまい……ん……あああああああああああああ」
「お兄??」
「藤堂君?」
「辛らあああああああああああああ! 水、水、水、お水うううう」
「藤堂くん。ブラックジュースです」
「ありがとう。ってまずううううううううう!」
「お兄。底なし沼ソーダアルファだよ」
「ありがとう。って臭! しかもまずうううううう!」
 俊作はその後、食べては水を飲みを繰り返してランチと格闘したが、結局最後まで食べ
ることができなかった。

     ◇

 ファミレスから出たら、夕方近くになっていたので、俊作達は今日の所は帰ることになった。
「ありがとう。俊作君……これで私の夢が一つかなったよ」
「ん……別に、僕も楽しかったからいいよ」
「私うれしかった。また来ようね」
 里奈はとてもうれしそうな顔をしていた。
(それほど、今日のお出かけが楽しかったんだな)
「またいつでも来ようと思えば来れるんだから、また来ようよ」
「その時は、恵梨も一緒に行くからね」
「あたしもいくの」
「分かった。またみんなで一緒に来ような」
(果たして、また一緒に来られる日が来るのだろうか。そうだったらどんなにかいいのに)
 俊作はいつまでもこんな関係が続けばいいなと思った。

     ◇

 帰りの電車は丁度帰宅ラッシュにあたったようで満員電車だった。俊作は満員電車に乗るのは初めてだったので、押しつぶされそうなこんな感覚は初だった。俊作が体勢を変えようとした所で思わず何か柔らかいものに触れてしまった。
「この人痴漢です」
「え……」
 近くにいるOL風の女の人に手を握られ、持ちあげられた。
「お兄……痴漢するなんて」
「藤堂君、やはりあなた……私ならいつでもいいのに」
「天使ちゃんは……どこだ」
 満員電車の押し合いで手が離れていた。探しまわると天使ちゃんは遠くのほうで必死に上の雑誌を拾っていた。
「君、次の駅で降りなさい」
 俊作はサラリーマン風のメガネの男に羽交い絞めにされた。
「え、ちょ……違いますよ。おい。お前ら他人のふりするな」
 俊作はサラリーマンとOLと一緒に次の駅で降ろされた。仕方が無いので、他の三人も一緒に同行することにした。結局、俊作達が帰られたのは深夜だった。

     ◇

「お兄! お兄! お兄! ちょっと早くドア開けて」
 俊作が自分の部屋で落ち込んでいる所に、恵梨が慌ててやって来た。ドアをガンガンと叩くので、俊作はドアが破壊される前にあけてやった。
「なんだ。どうした? 兄さん落ち込んでるんだよ」
「お兄! 大変!」
「なんだよ。今度は」
「パパがテレビに映ってる」
「はあ? 親父は死んだんだぞ」
「いいから来て」
 恵梨に手を引かれて一階の居間まで連れていかれた。
「これ見て!」
「……親父だ」
 死んだはずの親父がテレビに写っていた。親父はガンジス川で見事なバタフライを披露していた。こんなことをするのは親父しかいない。冒険途中で行方不明になった親父とおふくろは必死の捜索でも見つからなかった。見つかったのは親父のメガネとおふくろの「こけし」だけだった。俊作と恵梨はテレビの画面を見つめながら、しばらく放心して立っていた。


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第5話「奏と拳銃」

 俺はCチームのメンバーゆり、奏、椎名、直井と一緒に先程の体育館裏に再び向かった。体育館裏に着くと無数の竹山がいた。さっきよりも増えている気がする。何て気持ち悪いんだ。やめてくれ。

「TKはどうしたの?」
「TKならそこで伸びていますよ」

見ると血まみれのTKが5、6人の竹山に囲まれて倒れていた。

「TKええええええ!」

俺はTKをかかえると無数の刺し傷があった。出血量も多い。これは助からないだろう。死なないけど。

「TK。何か言い残すことは無いか」
「I'll be back」
「TKええええ!!」

俺は気を失ったTKをそっと地面に横たえて、胸の前で手を組ませてやった。またな。TK。お前のことは忘れないよ。
 気を取りなおして。

「さて。TKは置いてといて。竹山くん。覚悟しなさいね」
「天使のスキルを持っている僕は無敵です。神にも近い存在です。止めて置いた方がいいと思いますよ」
「竹山。それは僕の台詞だ。僕こそが神だ」
「僕が神です」
「いや。僕の方が神だ」
「いえ。僕です」
「うるさーい!!! 黙れえええええ!!」

ゆりが大声で叫んだ。さすがの直井と竹山も余りの声の大きさに止まっていた。ゆり。一番うるさいのはお前だぞ。

「お前らそんなくだらならないことで言い合うなよ」

それよりも奏が天使スキルを使えないのが痛い。相手は7人。俺たちよりも多い。これをどうしろと言うんだ。

「椎名さんと私とで突っ込むから後は後ろから援護して」
「行くわよ!」
「おい。待てって」

ゆりは俺の制止も聞かずに勝手に向かっていった。無策で突っ込むなんて無謀すぎる。

「僕は無敵だ。神だ。誰よりも強いんだ」

直井は鏡を見ながら自分に暗示をかけていた。どうやら得意の催眠術を自分にかけているようだ。なるほど。そういう使い方もあるのか。

「ハハハハ。僕は神だーーー!」

直井はやばい目付きで右手には拳銃、左手にはナイフを持って竹山へと向かっていた。動きが人類の動きを超えている。竹山を1人、2人と倒していく。いいぞ。直井。

「よし。とにかくゆり達を援護するぞ。奏これで竹山を撃つんだ」

ゆり達を援護するために奏に予備の拳銃を渡してやる。奏は困ったような表情をした。

「どうした?」
「これってどうやって使うの?」
「奏? 使い方が分からないのか?」
「うん。私には必要なかったし」
「そ……そうだよな」
「うん」

微妙な空気が辺りに流れた。こんな状況で俺は奏に1から拳銃を教えなければいけないのか。

「ま……まずだな。親指でハンマーを起こして……」
「こう……?」
「ああ。そうだ」
「そしてだな。ターゲットを決めて人差し指で引き金を引くんだ」
「こう?」
「ぐは!」
「あ」
「あ」

奏の弾が直井の学生帽を貫いた。おい。おい。さすがにそれはまずいだろ。直井は倒れるかと思ったが何とも無いようだった。直井はいったいどういう構造になっているんだ。普通死ぬだろ。死なないけどさ。

「音無さん。何やっているんですか! 危うく死ぬところだったじゃないですか」

もしかしてあの学生帽は被っているのでは無くて頭に載っているだけなのかもしれない。そうでないと説明がつかないだろ。

「音無くん。死にたいのね。死にたいんでしょ。竹山君の前にあなたを殺ることにしたわ」
「あさはかなり」
「ああ。悪い。悪い。ちょっと奏に拳銃の使い方を教えていたんだよ」

3人にすごい目で睨まれた。そりゃ。そうだよな。

「もういい。奏は拳銃はやめよう。そうだな……。そうだ! ハンドソニックが使えるんだからナイフなら使えるんじゃないか」

俺は奏にナイフを渡してやる。奏は渡されたナイフを振ったり突いたりしている。意外と様になっているな。これならいけそうだ。

「そうかもしれない……やってみる」

奏はナイフを持って竹山へと向かっていった。やれやれ。これでどうにかなるかな? さて他の連中はうまくやっているだろうか。


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